≪パンを食うならコメを食す事!!≫
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※今日は小難しい話ですが、いつもの政治の話題とは違った視点の記事をエントリーしたいと思います。結局、最後は政治とリンクしてくる重要な事でもありますので最後までご覧いただけると幸いです。歳徳会のコラムにも掲載したいと思います。
コメ消費復活?! 食の安全意識・小麦値上げ追い風
〜引用開始〜
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永谷園では「お茶づけ海苔」などお茶漬けの素の売り上げが、2〜4月に前年同期比30%増と大幅な伸びを記録。丸美屋食品工業(東京)でも、主力の「のりたま」や「すきやき」など、ふりかけ商品が1〜4月で10%強増加。チャーハンや釜飯の素も好調で、横ばい傾向が続いていた売上高がここにきて上向いている、という。
小麦価格の高騰でパンやパスタが値上がりした半面、コメは値下がり傾向にある。農林水産省の調査では、減少が続いていた1人が消費する1カ月当たりのコメの量は、3月に前年同月比0・6%増と明確なプラスに転じた。
JA総合研究所が1月に約1500人に実施した調査では、家庭でご飯を炊いて食べる量を増やしたいとする人の半数近くが「食費が安くすむから」と回答。首都圏のスーパーでも手作り用の食材が売れており、「値上げに対する生活防衛意識から、弁当を作ったり自宅で食事したりする人が増えている」(スーパー役員)という。
食品メーカーの幹部は「安全・安心を求めて国産の食材を重視する姿勢が強まっている」と指摘。中国製ギョーザ中毒事件などで食品の安全性をめぐる不信感が広がったことも、国産の代名詞であるコメの消費に一役買っているようだ。
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【用語解説】コメの消費量
コメの国民1人当たり消費量は、1960年代前半から減少に転じ、現在はピーク時の半分程度に落ち込んでいる。食生活の洋風化や多様化などが理由で、食料自給率低下の最大の要因となっている。政府は学校給食の米飯の回数を増やしたり、米食による生活習慣病の予防効果を訴えたりしている。
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米(コメ)の消費が戻って来ているのはすごく嬉しいことです。
本来、日本人の主食は米であって、パンやパスタなどではないのは言うまでもありませんが、米は米でもやはり私は個人的に発芽玄米などをミックスして食べる事をお勧めします。
あと、黒米や赤米、麦をミックスしたり、雑穀をミックスしたりなどして、バラエティに富んだ組み立てられ方が出来れば、飽きも少なく栄養価の高い主食となると思います。
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<玄米100g当たり>
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<精白米100g当たり>
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(http://ipf-info.hp.infoseek.co.jp/Genmai_ingredients.htmより引用)
様々な栄養素はやはり胚芽や糠を残している玄米の方が良いことは上の表を見るとお分かり頂けると思います。それぞれのビタミンやミネラルが身体にどのような作用をもたらすのかは色々検索して調べてみてください。
玄米に関しては健康面で様々な諸説が言われています。例えば、玄米は白米より食物繊維を多く含んでいるため、胃や腸の中で膨張して腹持ちが良くなります。しかし、胃腸の調子が今一つの人が多量に食べると消化不良を起こす可能性もあると指摘されています。
ですが、食物繊維は他の多くの野菜や食材にも含まれていますから、まず、胃腸の調子が悪い場合は玄米にしても何を食べるにしても少食にして、胃腸を休ませてあげるべき状態なのであって、玄米を食べているから余計に悪くなるという考え方は一方的に偏りすぎだと思われます。
古くからの人間の知恵と言うものは何故か理にかなっているものも多いもので、風邪を引いた時などは、薄く煮詰めた消化の良い少量のお粥を食べるという事が、最低限の栄養補給をしつつも胃腸に負担をかけずに、リンパ球をはじめとした免疫力を高める効果がある事を身をもって実感していたようです。
もう一つ玄米の大きな問題点として挙げられるのが、「フィチン酸」ではないでしょうか。フィチン酸(IP6:イノシトール6リン酸)は天然抗酸化物質と言われていて、人間のDNAを守り、活性酸素の害を押さえ、余分なミネラルや毒素を排出し、ナチュラルキラー細胞(NK細胞)を高める為、抗ガン作用があると言われています。
しかし、この「フィチン酸」は水に非常に溶けにくく、鉄・マグネシウム・亜鉛・カルシウムなどのミネラルと強力に結合してフィチン酸塩という物質を形成しています。このフィチン酸塩は体内の消化酵素でも分解しづらい性質で、せっかくのミネラル分もこのフィチン酸塩の状態では腸から体内へ吸収されにくいという問題点があります。
そしてその余ったフィチン酸塩を追い出すために身体のミネラルも若干消耗されるために「玄米食はミネラル欠乏症になる!」という偏った見方になっています。フィチン酸塩は米で言う”アク(灰汁)”のようなもので、害虫などの外敵に容易に食べられないように自分を守る為にも合成されているとも言われています。
そこでその問題を解決するのが玄米特有の「発芽」というメカニズムです。
玄米は胚芽がそのままくっついていますから、洗って水に10時間程度(水温によって変わります)浸しておくと、芽から少しづつ発芽し始めます。発芽し始めると『フィターゼ』という酵素が合成されますが、この酵素がカルシウムなどのミネラルを吸収しやすくなるようにフィチン酸を分解してくれるのです。
(参考サイト、引用元:マクロビパパの奮闘記)
この参考ブログ様ですが、あまりにも分かりやすい素晴らしい解説をされているのであえてここで書く必要も無いかなとも思いました(一度ご熟読される事をお勧めします。)が、自分自身の学習も含めて一応簡単に引用させてもらおう思います。
【分解前のフィチン酸】
分解前のフィチン酸は、6個のリンとガッチリ結合していて容易に分解される状態ではありません。さらにリン酸の腕にキレートされているのが各種ミネラルたち。だから水にも溶けないから吸収も出来にくい。
【分解後のフィチン酸】
ですが、「脱リン酵素」と言われる、「フィターゼ」という酵素で真ん中のイノシトールとリンは分解、切り離されてロックされていたミネラルたちも吸収しやすい自由の身になります。
すると、フィターゼという酵素があればフィチン酸塩問題の殆どは解決できるはずなんですが、人間にはフィターゼと言う酵素が少ないので、自分で分解する事が少ししか出来ません。そこで、米から芽が出る「発芽」というメカニズムを使うと、フィターゼが合成されて、それを使ってフィチン酸塩を分解してくれるからミネラルを効率よく吸収できるようになります。
この発芽メカニズムによって他に働く酵素が、アミラーゼとグルタミン酸デカルボキシラーゼというものがあります。
◆フィチン酸を分解する 『フィターゼ』
◆デンプンを分解してアミノ酸を作る 『アミラーゼ』
◆グルタミン酸を分解してGABAを作る 『グルタミン酸デカルボキシラーゼ』
何か聞いた事がある酵素がありますね。そう、それは『アミラーゼ』です。
アミラーゼという酵素は元々「ジアスターゼ」と呼ばれていて、大根や山芋に多く含まれていることで知られています。この酵素は食べ物の消化を助け、食欲不振を改善し、胃もたれや胸焼けを抑えると言う効果があります。
そして、ご飯をよく噛むとだんだん甘くなっていきますよね。
それは人間の唾液に含まれているアミラーゼの働きで、米のデンプンの中のアミロース、アミロペクチンをグルトース、マルトースやオリゴ糖などの糖分へ分解する為に、甘く感じるわけです。
ここで思い出すのは、米を洗って一端水を切り、そしてしばらく水に浸してから炊くと美味しくなるという魔法です。子供の頃は何故やっているのかがわかりませんでしたが、こういった科学的な理由があったからなんですね。
日本料理でも野菜やタケノコなどを水で湯がいてアク抜きをします。タケノコが米糠で湯がいてアク抜きをするのは、このフィチン酸の余分なミネラルを排出する効果である、キレート作用を利用しているのです。
日本料理は「素材の味を引き出す」とよく言いますが、その為にはこのアク抜きや分解がキッチリ行われている事が大前提となっています。その上で塩、醤油、味噌などを使って料理されるため、全体的に薄味でも素材の旨味が引き立つ料理方法となっている訳です。
ちなみに雑学ですが、”うま味(Umami)”というのは”塩味(Salty)”、”甘味(Sweet)”、”酸味(Sour)”、”苦味(Bitter)”と並び国際的にも日本語語源の”うま味(Umami)”という単語ががそのまま使われています。
(ここで参考にさせて頂いたブログ様では、他に玄米の発芽方法、炊き方なども詳しく解説されていらっしゃるので、ご興味のある方はぜひ一度ご覧頂きたいと思います。)
残留農薬の問題点に関しては、白米よりも玄米の方が体内に残留しにくいという実験結果もあるようです。どちらにしてもあまり変わらないようですが、慣行農法にしても有機農法にしても出来る限り農薬を使用していない、無農薬米や減農薬米を選ぶ事が重要です。
今はまだあまり知られていませんが、輸入した堆肥に頼らない「無肥料・無農薬栽培」という農法も最近少しづつですが脚光を浴びつつあります。
(参考サイト:有機農業の先の世界、無肥料栽培)
こうした理由で、精白された米やパンから発芽玄米食へと日本人の主食を切り替えていく事で、栄養を補う為に摂食しなければならなかった動物性タンパク質を中心とした副食の量を減らす事も可能になり、自然に食料自給率の改善も見込めるわけです。
日本人の「食」を主食から取り戻しましょう!
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