元々私はそれほど麻生氏を支持・応援していた訳ではありませんでしたが、最近の麻生氏の爆走ぶりには良い意味で楽しくなってきました。
前からずっと言ってきた事ですが、麻生氏は我々が望んでいるような保守主義の持ち主ではない(?)事も重々承知していますから、今の政局を乗り切ってくれる事と、自民党の保守議員を守るためにもここは応援しなければならないのだろうと、考えています。
内閣発足時に突如として発せられた、中山成彬前国交相の、「日教組はガンだ!」発言で幕を明け、ゴネ得、田母神論文事件、医者は社会的常識が無いのが多い、などなど、この数カ月間の間で多くの人が常日頃思っていた事が公の場で晒されることになりました。
福田政権は問題外として、安倍政権時でもなかった現象が麻生政権で続々と起こっています。私は今回の内閣をネーミングするとすれば、「本音ぶちまけ政権」と、名づけます。
それでも、「村山談話が否定出来ていないではないか!」などとお叱りを受けそうですが、それは一先ずおいて考えても、これまでの内閣と比較すれば誠に好ましい傾向にあると言えます。村山談話をネタに安倍氏を突き上げて退陣させたような愚行はもうここらで慎むべきでしょう。
仮に福田内閣時に、田母神氏の論文問題が発覚したならば、どのような対応を福田氏はしたでしょうか?もう、結果は皆様ご想像の通りだと思いますが、麻生内閣よりもさらに醜い扱いを田母神氏は受けたであろうという事は、想像に難くありません。
麻生は間違いなく「創価学会=公明党」が嫌いです。おそらくなんでこんな寄生虫がくっついているんだ!なんて思っているのかもしれません。それは創価学会自身も分かっています。
定率減税を廃止させた戦犯の「創価学会=公明党」が、素知らぬ顔して「(定額減税)定額給付金は私たちが実現させました!!」などという、公明党のチラシがもうすでに皆様のご家庭へ届いていると思います。
定額減税ではその税制のシステム上、所得の無い人や、中流家庭には何のメリットももたらさない事は明確でした。
つまり、公明党の言うがまま定額減税を実行したならば、これこそまさしく創価学会員活動用のバラマキ型選挙対策の減税政策であったのですが、これを麻生内閣が最終的に子供を沢山持つ中流家庭へ給付が多くなる「定額給付式」にしただけでも、まだマシだったのだと現時点で私は思っています。
そして、例の「(社会保障費)何で俺が払わなきゃならんのだ!?」発言ですが、産經新聞から記事を引用します。
【麻生首相ぶらさがり詳報】「言わない。できなかったらまたなんか言われるから…」(27日夕)
【医療費抑制をめぐる首相発言】
−−20日の経済財政諮問会議で、首相が医療費抑制の議論のなかで「何もしない人の分の金を何で私が払うんだ」と発言したことに対し、与党内からも批判が出ているが
「20日? ああ、あの、あれですね。あのー、私の発言の、あの、なに、一部が誤解を与えて、病にある方に不快な思いをさせたというんであればそれはおわびします。ただ、私が申し上げたかったのは、少なくとも予防医学とか、予防とか普段から健康管理とかきちんとしている人がいないと、全然健康管理しない人がたらたら何もしないっていうのと、きちんとこう管理した人との差ってのは、非常に年を経れば経るほど差がついてくることははっきりしてるんで、それは結果的に医療費の総額を抑制することになるんで、予防というか、ま、私のように、よく歩いてる方なのかもしれませんが、そういう歩いたりなんかしたり、努力をしてる人が増えてこないと、たらたら…予防、なんていうの、予防医学ってもっときちんとしないとだめなんじゃないのっていう話をして…したんだと思いますけども」
−−首相はそのなかで、例えば健康を維持している人にインセンティブ(動機付け)を、という話もしているが
「おお。やったら、だって…。車の事故も、しょっちゅう事故やってる人には保険(料)が高くなる、んだっけ? 今、いろんなシステムになってると思いますけど、全然病気しない人、普段からきちんと努力してる人、っていうんだったら、その分、だって、なんかが安くなるとかなんとかいうようになると、そういうインセンティブ与えられたらもっとやる気になったりするんじゃないのかね」
「何もないと…。だって自分で健康と思ってるでしょ、みんな。だってある日みんな健康じゃなくなるんだから。これはみんな来ますよ。だって、自分で68歳になって、やっぱり昔に比べて体力落ちたと思いますもん。だから、そういった意味ではやる気にさせるようにしないと…ための手口っていろいろあるんだと思いますよ。どういう手口が一番いいんだか、その気にさせるかどうかって、これはちょっと私には…。いろいろあるでしょうけど、いやおれはそれよりはこうしてくれたらもっと一生懸命やるとかいわれる方もいらっしゃるでしょうし、まあ、人によって違うんだろうとは思いますけどね。やっぱりやった人とやらない人との差っていうのは、やっぱりやった人はそれなりに…うん。ていうようなインセンティブをなんか与える方法って、なんかないかね?」
−−すぐには思いつかないですね…
「うん。いやこれはみんなで考える、大事な、医療費総額としては、ものすごく大きいと思うけどね。僕は、僕はそう思うんですけどね。将来の肥満にそなえて、今のうちからある程度摂生しておくとか。ねえ。大事なことだと思いますよ。普段のあれだそうですから、ずーっと積み重ねだそうですから、ああいうものは」
この麻生氏の発言趣旨は、私が以前から提言している事とほぼ同じ内容です。病気にならない人、医者にかからない人の保険料を何らかの形で減免してはどうか?と、提言しているだけであって、全くもって正論です。
逆にこれの何が問題なのか、失言なのかが分からない。これが失言ならば「国民は病気にならない努力は全くしなくても良い」という事なのか。
確かに、普段から健康に気をつけていたにも関わらず、不幸にも病に冒されてしまった人もいらっしゃるだろうと思います。こうした方々へ医療費を費やしていただく事には何の異論もありません。むしろ積極的な手当の充実をもっと図るべきだと思います。
しかし、国民は好き勝手にやりたい放題生活するから、病気になったら政府が面倒見てくれよ!などと平気に言う人間の方が、著しく社会的常識を欠いていると私は言わざる得ない。
今、「政府が面倒を」と書きましたが、社会保障費は完全に国民全員で負担する皆保険システムに日本はなっていますから、正確に言うと「国家が面倒を見る」という事になるでしょう。
となると、「何の努力もしない奴の医療費をなんで俺が払わなきゃならんのだ!?」発想にもなるでしょう。これが、一庶民である私の意見です。
日本的な共助精神で言うならば、「ごめんね、それなりに気をつけてたつもりなんだけど、病気になっちゃったよ…」、「そうか、それは仕方が無いね、ゆっくり休んで早く良くなってまたしっかり働いてくれよ!」って、言うのが本来の日本の国民皆保険制度じゃないのか。
その所のバランス感覚を失った国民や企業が増えている事が問題なのであって、麻生氏の発言は問題提起にこそなっても、少なくとも私にとっては失言の類では無い事は確かだ。
(この話は長くなりそうなので次回エントリーに続きます)
今は保守派同士で揉めている時間などありませんよ。
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